8/10に新刊『U-2秘史──ドリームランドの住人たち』(浜田一穂・著)を発行します

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【仕様】
[電子版] 1250円(税込)
[紙書籍版] A5判並製、384ページ(二段組み)、1色、ISBN:978-4-909400-88-8、2,200円+税
【発売日】8/10


【内容紹介】
■AREA51(ドリームランド)から生まれた最高機密「U-2プロジェクト」と、
冷戦の狂気に翻弄された男たちの物語

AREA51で生み出された高高度偵察専用機U-2“ドラゴンレディ”。
最高機密プロジェクトであり、軍や政府でもごく一部にしか知らされていなかったため、通常高度を飛ぶ軍のパイロットが遥か上空を飛ぶU-2を見てUFOだと思い、騒動になったほどであった。
(ちなみに政府は真実を明らかにするのではなく、UFO対策チームをつくっている)

近年解禁された情報も更新して、この特殊戦略機の構想から政権内部での論争、U-2撃墜事件、米ソの駆け引き、パワーズの帰国後の死までを追う、著者渾身のノンフィクション。

・どういった計画の失敗を経て、なぜ高高度偵察“専用機”が開発されたのか?
・なぜ構想当初に声がかからなかったロッキードが開発することになったのか?
・なぜ第三次世界大戦勃発のリスクを犯してソ連領空へとU-2を飛ばしたのか?
・「試作機“ダーティ・バード”」「U-2B」の真相とは?
・藤沢飛行場への不時着事件の真相とは? 当時の新聞や専門誌がどう伝えたか、CIAがどのようなディスインフォーメイション(欺瞞情報)を流したか。
・なぜアメリカはソ連の罠にはまったのか?
・ソ連は捕らえたパイロットのパワーズをどのように自白させようとしたのか?
・アメリカに戻ったパワーズを待っていたものとは何だったのか?

 

 

 

 

■「航空ファン」の人気連載を書籍化!
「航空ファン」(文林堂)の連載「AREA51」を加筆アップデート・再編集し書籍化した内容になります。

話は、スカンクワークスの“ケリー”・ジョンソンやCIAの“謎のミスターB”らが、誰にも発見されずに飛行実験を行なえる秘密の試験飛行場を探すところから始まります。
冷戦が始まった1950年代、当時、地図すらまともになく謎に包まれたソ連の戦力を見極めるために、焦燥感を募らせたアメリカは何が何でもソ連領空に侵入し偵察をする必要がありました。

最初からU-2プロジェクトが始まったわけではなく、従来の偵察機による偵察や気球などが試されます。
しかし、戦闘機や爆撃機を改造した偵察機ではソ連のレーダー網を掻い潜って奥深く侵入し、偵察写真を撮ることはできませんでした。

そこで、“ミスターB”や“ケリー”・ジョンソンらが行き着いたのが、当時のレーダーでは届かない高高度を高速で飛ぶことができる偵察専用機の開発でした……。

■目次
第一章 ドリームランド
第二章 高高度偵察専用機の誕生
第三章 ソ連領空
第四章 偵察の停止と再開
第五章 U−2撃墜
第六章 捕らえられたパワーズ
第七章 軍事裁判と捕虜交換
第八章 ドリームランドの住人たちのその後

■著者略歴
浜田一穂(はまだ・かずほ)
1950年東京生まれ。中央大学文学部哲学科卒。生来の飛行機好きが嵩じて商売にしてしまった。この歳になって思うのは、結局積み重ねがものを言う。新しい知識を吸収できる柔軟性を失ったらお終い。日々研鑽である。
著書に『未完の計画機』『未完の計画機2』(イカロス出版)など多数。